産後 むくみの原因と対策

妊娠中から産後にかけてむくみに悩まされるママさんはとても多いです。または妊娠中は何ともなかったのに、産後急に足がむくんでしまって戸惑ってしまうケースもあります。ここでは産後 むくみの原因対策を紹介します。

むくみの原因は?

そもそも「むくみ」は、血液やリンパの流れが悪くなり、水分や老廃物の排出が上手くいかくなった場合、体の中の水分バランスが崩れて出てくるものです。

妊娠中のママの体は、お腹の赤ちゃんに効率よく血液を届けるため、妊娠前と比べて血液の量が約1.5倍に増えています。それがお産によって羊水や出血など一度に多くの水分が体の外に出てしまうと、ママの体はバランスを崩し、必要以上に水分を溜めこもうとするため、それが「むくみ」となって出てくるのです。

また、授乳によっても体の水分が奪われます。母乳の分の水分を補おうとしてさらに体は水分を体に溜めこもうとします。
そして授乳中は足を下にする時間が増え、重力の影響で水分は足へと溜まります。
さらには睡眠不足や疲れ、運動不足によって代謝が悪くなることでも、むくみやすくなります。
こういったことが原因で、産後は特にむくみやすくなってしまうというわけです。




むくみの予防と解消法

まず、最初に行ってほしいのは「産後の骨盤矯正」です。産後1か月後(帝王切開の場合は産後3ヶ月以降)に行う骨盤矯正はむくみにとても有効です。骨盤が歪み、内臓が下に落ちてしまったり、歪んだままだと、血液の流れが悪くなり、どんなにストレッチやマッサージをしてもカラダがスッキリすることはありません。まずは骨盤を矯正し、全身を整えて、血液が循環しやすい環境を整えましょう。



バランスのとれた食生活

育児のストレスやお腹がすいたなどの理由で、お菓子をたくさん食べてしまったり、糖分や塩分を摂り過ぎると体内の濃度を下げようと水分を溜め込む傾向になり、余分な水分が身体の外に排出されにくくなります。できる限り、インスタント食品やスナック菓子などは避けて、バランスのよい食事を心がけましょう。



足を高くして横になる

赤ちゃんと添い寝をするときなどに足を高くして寝るようにしましょう。
クッションや座布団などの上に足を置き、床から10~15cm程度足を高くして横になると血行が良くなります。しかし、足を高く上げすぎると逆にむくみを悪化させる場合もあるので注意をしてください。



冷たいものを控える

冷えやすいと血流が悪くなり水分の排泄力が低下します。すると水分のコントロールができずに細胞間に水分が多くたまってしまっています。水分というのは、外気の温度に影響を受けやすいため、冷えやすくなってしまいます。ですので、冷たい飲み物等は控え、カラダを冷やさないように工夫をしましょう。



適度な運動を取り入れる

筋肉が少ないと血流が悪くなりやすくなりますし、また糖代謝が低下し腎機能も低下しやすくなります。育児中は本格的な運動はできませんが、簡単なストレッチ、お散歩、マッサージ等、簡単に取り入れられるものから始めていきましょう。





生理的なむくみであれば、多くはお産後3週間でよくなってきます。
しかし、中には生理的な要因でむくんでいるわけではないこともあります。
特に妊娠中に妊娠高血圧症候群と診断されていた方は注意が必要です。むくみの他に高血圧や頭痛などの症状が続いている場合、慢性腎盂腎炎(じんうじんえん)に進行してしまう可能性も考えられます。このような場合には早めに産科や内科の診察を受け、きちんと治療を行なうことが大切です。
むくみの原因が生理的なものかどうかの確認を専門医に確認してセルフケアを行っていきましょう。