産後 腰痛の原因と対策

産後腰痛になる原因の一つが「骨盤の歪み」。特に産前から骨盤が外に出っ張っている体型、O脚の人は要注意です。ではその原因と対策をご紹介します!


産後、腰痛で悩むママさんはとても多いです。腰痛だけでも辛いのに、産後のママには「子育て」という休むことのできない仕事があります。家事をしながら、赤ちゃんを授乳したり抱っこしたりすることで、どんどん腰痛は悪化してしまう傾向にあります。




ではなぜ、産後は腰痛になりやすのでしょうか?

産前から腰痛のママさんもいますが、まず、一番に考えられるのは、「出産による骨盤のゆがみ」です。


女性は月経時などのホルモンのリズムに合わせて、定期的に骨盤が開いたり閉じたりしています。また、妊娠すると胎児の成長に合わせ骨盤が開き、出産時に最大に開いて、赤ちゃんを通します(3000グラム前後の赤ちゃん産道をスムーズに通る為に「リラキシン」という関節を緩めるホルモンが体内で分泌されます。)。

 

産後は自然と骨盤が閉じていくのですが、妊娠前や出産前の運動量が少ない(筋肉量が少ない)と骨盤がもとに戻りにくくなります。骨盤が開き気味の人は産後の骨盤が緩みやすくなり腰痛が起こりやすくなります。
特に産前から骨盤が外に出っ張っている体型、O脚の人は要注意です!

骨盤が開いていると体を支える上でどうしても腰に負担がかかることになります。腰への負担は血管や神経を圧迫し、筋肉を硬直させ痛みとなって現れます。これが産後腰痛への直接の原因になっています。

さらに、産後は腹筋の力が入れづらかったり、お尻や膣を締められないという方もいます(尿漏れ)。
この状態を放っておくと、腰痛で苦しむだけではなく、次の子作りにも影響が及ぶので今すぐ対処す売る必要があります。




産後、腰痛になってしまった場合、どうすればよいでしょうか?

まず最初にやるべき事は、ゆがんでしまった「骨盤を矯正する」ことです。

町の治療院で受ければ良いと考えられるかもしれませんが、選ぶ際は十分に注意してください。選ぶポイントは1.国家資格を持っているか 2.お腹のマッサージはあるか 3.産後専門か 4.先生は女性かを確認してください。

 

 

 

血流を良くすることが大切!

その他、自分で出来る腰痛対策として、「血流を良くすること」があげられます。
産後の腰痛に限らず、血流が悪いと腰痛は悪化します。腰痛には特効薬などはなく、身体本来の持つ治癒力で改善するしかありません。手術などが必要な場合を除いて、時間をかけて身体が治してくれるのを待つしかないのです。
身体は血液に酸素や栄養などの修復に必要なものを流して、患部を修復していきます。しかし、血流が悪く、痛みのある患部まで必要な栄養が届かなかったり、少ない量しか届かないようであれば、回復に時間がかかります。
血流を良くすることで、必要な栄養を十分に送り込み、回復力を高めましょう。産後の腰痛も出産で受けた大きな負担を自然に戻すのを待っている状態ですから、血流改善はとても大切です。

 

 

具体的に何ができるでしょうか?

まずは温めること。特に、腰回りを冷やさないように腹巻を使ったり、痛みの強い場所には使い捨てカイロを利用してみてください。
お風呂にゆっくりつかるのもお勧めです。産後すぐの入浴や、育児中にゆっくり入浴するのは難しいかと思いますが、家族に協力をお願いして、身体をいたわりましょう。
(骨盤矯正は血流の流れをよくしてくれます。丁度、ほつれたホースを直すイメージで流れを悪くしている部位を直していきます)



貧血やストレスは血流を悪くしてしまう要因です!

貧血は身体を治すために必要な栄養分が不足しており、それだけで血流を悪化させてしまうのです。
産後の女性のほとんどが貧血状態です。
貧血改善には、牛や豚などの動物性タンパク質を摂ってください。ほうれん草やひじきといった植物性の鉄分は吸収が悪いので、ビタミンCを一緒に摂るのがお勧めです。
さらに、産後はホルモンバランスが崩れ、ストレスを感じやすくなっています。育児による睡眠不足や精神負担も大きいです。このストレスが血流を悪くします。
時には子供を預けて、自分だけの時間を持つなどして、リラックスするようにしてみてください。




専門家に相談してください

産後の腰痛は、骨盤矯正からはじまり、血流の改善、貧血対策、ストレス対策など無理のない範囲で、できることから始めてみてください。
いずれにしても、方法を間違ってしまうと逆に腰痛を悪化させてしまうことになるので、一人で悩みを抱えずに専門家と相談しながらされることをお勧めします。